Title: enum wg 2003年度報告(ETJP) Author(s): 米谷嘉朗 (yone@jprs.co.jp) Date: 08/06/2004 ■ETJP 日本国内におけるENUMトライアル実施のため、JPNIC、JPRS、WIDE Projectの 三者が発起人となり、2003年9月にENUMトライアルジャパン(ENUM Trial Japan; ETJP)を設立した。2003年12月末現在で、WIDE Projectを含む42会員が 参加している。 ETJPは、 - ENUMの基盤サービス、その上の通信アプリケーション、通信サービスまでを 含めた、基本機能の技術的検証、実用性の技術的検証、サービス化に向けた 技術的課題の整理と検討を行う場 - 諸外国のENUMトライアルと連携し、国際レベルの技術的検証を行う場 を提供し、この場を用い、各会員がENUMをベースとする通信アプリケーション、 通信サービスの技術ノウハウを蓄積することを目的とする。 また、ETJPは全体として一つの成果を求めるのでなく、個々の会員が自由に技 術実験を行う。すなわち、各会員もしくは複数会員からなるグループが、各自 の技術を持ち寄り、実験を独自に企画し、実行する。以下に、主な活動項目を あげる。 - ENUMトライアル用DNSの運用 - ENUMを用いる通信機器、ソフトウェアの技術的検証 - ENUMを用いる通信サービスの技術的検証 - ENUMに関する情報の集積 ETJPは1年間(2004年9月末まで)の活動を予定しており、活動期間内のロードマッ プは以下の通りである。 - 2003年 9月 発足 - 2003年 9月〜 フェーズ1 (ENUMを用いた通信機器、ソフトウェアの動作検証) - 2003年12月〜 フェーズ2 (ENUMを用いた通信サービスの動作検証) - 2004年 4月〜 フェーズ3 (利用者によるENUM操作まで含めた通信サービス 全体の動作検証、他国のENUMトライアルとの連携) WIDE Projectのenum wgメンバー(企業)の多くはETJP会員でもあり、ETJPフェー ズ1での主な成果は2003年9月のWIDE秋合宿におけるenum wgで発表されたもの の発展形である。以下にETJPフェーズ1で確認されたアプリケーション等をあ げる。 - ETJP用NAPTR登録システム(JPRS、WIDE用NAPTR登録システムを流用) - ENUMを参照するSIPサーバ(Softfront、自社製品) - ENUMを参照するSIPサーバ(JPRS、SIP Express Router(SER)にパッチを当てたもの) - ENUMを参照するVoIPルータ(CISCO、自社製品) - ENUMを参照するVoIPルータ(YAMAHA、自社製品) 以上 Copyright Notice Copyright (C) WIDE Project (2004). All Rights Reserved.