WIDE Paper-List in 2005 制御ネットワークのIP 化におけるセキュリティを考慮したノード自律設定システムの一検討 wide-paper-taca-masahiro-dicomo2005-00.txt WIDE Project: http://www.wide.ad.jp/ If you have any comments on this document, please contact to ad@wide.ad.jp. Title:制御ネットワークのIP 化におけるセキュリティを考慮したノード自律設定システムの一検討 Author(s): 石山政浩(masahiro@isl.rdc.toshiba.co.jp) 鎌田健一(kamada@nanohz.org) 宮澤和紀(kazunori@miyazawa.org) 坂根昌一(sakane@kame.net) 岡部宣夫(nov@tahi.org) 井上淳(inoue@isl.rdc.toshiba.co.jp) Date: 12/27/2005 author = [石山政浩,鎌田健一,宮澤和紀,坂根昌一,岡部宣夫,井上淳] title = [制御ネットワークのIP 化におけるセキュリティを考慮した ノード自律設定システムの一検討] type = [conference] institution = [IPSJ Dicomo Workshop 2005] year = [07/06/2005] site = [] wideareaname = [Transport/Area2] widewgname = [taca] keyword = [Building Automation, IPv6, Secure-Plug&Play, IPsec, KINK] references = [[kink] M. Thomas and J. Vilhuber, Kerberized Internet Negotiation of Keys (KINK) (draft-ietf-kink-kink-06.txt), internet-draft, Dec. 2003. [krb] J. Kohl and C. Neuman, The Kerberos Network Authentication Service (V5), RFC1510, Sep. 1993] summary_ja = [近年,ビルに代表されるさまざまな建築物に対してネットワー クを利用した高機能化へのニーズが高まっている.例えばビルに おいては,照明装置や空調装置などの制御をネットワークを利用 して緻密にコントロールすることにより,建物全体のエネルギー 消費量を下げることができる.また,ビルのユーザに対してさま ざまなサービスをネットワークを介して提供することができる. ネットワークのInternet Protocol(IP)化が進む中で、これらの制 御ネットワークへ接続されるセンサーやコントローラもIP化が望 まれている。 しかし,制御ネットワークのIP化にはまださまざまな課題が残さ れている.まず,制御ネットワークには非常に多数のノードが接 続されることが考えられる.センサーやコントローラなどがIP化 された場合,ネットワーク管理者は現在よりも遥かに多数のノー ドを管理する必要が生じる.セキュリティも重要な課題である. 従来は制御ネットワークは仕様も公開されていない場合があり, 一般のユーザが制御ネットワークへ接続するのは難しかった.し かしIP化されると,一般のユーザが誤って接続してしまうことも ありうる.また,悪意を持ったユーザが制御ネットワークへ攻撃 することも従来に比べれば容易になる. 本稿では,この問題に着目し,制御ネットワークのような非常に 多数のノードがIPv6を利用して接続される環境において,管理者 が少ない設定コストで,各ノードを安全に設定,管理できる手法 を提案する.提案方式では,Kerberos[krb]を用い,Property Server(PS)と呼ばれる各ノードの設定情報を保持するサーバを導 入し,ノードがこれらを自律的に発見することで,管理者は簡易 かつ安全に多数のノードの設定が可能となる.また、ノードの coldstartのためのRealmを定常運用のRealmと分割することにより、 柔軟な運用を可能とする。 本提案方式では、Kerberosと,IPsecと用いてセキュリティを提供 し、またノードの設定情報を管理するサーバであるProperty Server(PS) と,PSをノードが自律的に発見できる機構を提案して いる.提案方式では,ノードが起動時に必要な情報はノードの識 別子とKerberosのための鍵のみであり,他の設定情報は自律的に 発見し設定するため管理コストが低い. また,鍵交換プロトコル には公開鍵暗号系を使用しないKINKを利用するため,多倍長整数 演算などの負荷の高い処理を必要としない.よって,性能の低い ノードでもセキュリティを確保することが可能となる。さらに、 KerberosのRealmおよびデバイスのprincipalを、起動時と運用時 と分割することにより、ノードの交換などにも柔軟に対応できる。] summary = [] misc = []